2013年04月 - フィールドノート Level チラシの裏

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千代田区神田淡路町にあったタイガー商会の話

1994年2月12日、東京の天気は雪だった。
池袋駅で山手線電車のパンタグラフに付着した雪を、竹竿で叩き落すシーンを見つめる黒人男性が印象的で
撮影した一枚。
淡路町タイガー商会0

その雪が残る、2月13日日曜日の撮影。

以前解体レポートとして紹介した神田須田町の都ビルから見た淡路町交差点斜の向かいに、バブル景気時代の地上げ嵐で周囲の
建物が次々と解体される中でも、ただ一軒営業を続ける店があった。
淡路町タイガー商会1

1994年といえばバブル景気の終わりがハッキリ自覚できていた頃。地上げの嵐はとうに収まっていたが、
タイプライター計算機店として建物が残っても、パソコンがまだ高価でワープロが全盛期を迎えていた時代に、
アナログ機械を扱う商売の将来は明るくない様に思えた。
淡路町タイガー商会3

撮影時には店のショーウィンドウ内に商品は無く、幾つかの広告的な張り紙が掲示されているだけだった。
淡路町タイガー商会4

でも店を畳まず営業を続けるその姿勢が気を引き、いつの間にかこの建物が解体された後も土地の行く末を見守る
自分がいた。
もしバブル期にこの建屋が解体されていたら、敷地一杯の大きなビルでも建っただろう。
そのタイミングを逸したこの場所は、コインパーキングになった時もあり平屋建てのレストランが営業していた時もあった。
淡路町タイガー商会2

一昨年の秋頃、長年気にかけていたタイガー商会跡地に地下鉄駅のエレベーター出入り口が出来た。
もし地上げに抵抗してなければ、このエレベーターは他の場所に設置されていただろう。
淡路町タイガー商会6
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ある国道沿いで見かけた謎の便所

これから紹介する便所の存在は、もう何年も前にトイレ画像掲示板で見かけて知っていた。
だが生憎その所在地などは記録しなかったので、埼玉県内に在るとの書き込みだけが頭の隅に残っていた。

先日、埼玉県内某所の仕事先に向かう途中、視界の隅に気を引く物件が映ったのだ。
国道沿いの謎便所1

おーーー!あの物件だ!!
仕事行きがけの調査は無理。現場最終日は明るい内に終わったので、待ってましたとばかりに調査に臨んだ。
国道沿いの謎便所2

この物件の魅力は、何と言っても屋根を支える鉄パイプ。
便所を設計する時、微妙なRを描く鉄パイプにどんな気持ちを込めたのだろうか?
国道沿いの謎便所3

設計者と施工者の気持ちが上手く重ならかったのか、鉄材埋設部が激しく爆裂している。
照明は裸電球一つだけ。これ高輝度のLED電球にしたらカッコイイだろうな~ww
国道沿いの謎便所4

屋根部に組まれた鉄筋は丸棒。それも支柱とは溶接されていない様だ。
他の爆裂箇所を見るに屋根の型枠を組んでただ鉄筋を並べただけなのだろう。
国道沿いの謎便所5

二つある大便所個室のうち右側はモルタルで塞がれている。
国道沿いの謎便所6

左の個室専用と思われる汲み取り口の鉄蓋。「○廣」の検証はマンホールの蓋に詳しい方にお任せします。
国道沿いの謎便所7

後方の図。新しく出来た道路に思い切り食み出してる。
窓周りの寸法から察するに壁は規格品のコンクリートブロックを積み上げて、表面にモルタルを塗って仕上げていると思われる。
国道沿いの謎便所8

屋根部表面。最初見た時、表面の凸凹は固練りのモルタルを撒き散らしたのかと思ったが、よく見ると苔だった。
木の根も這ってるし、相当水気を蓄える仕上げが原因かと思われる。
屋根表面をよく見ると、表面が左官の洗い出し仕上げのようになっている。施工時に雨でも降ったのか?
国道沿いの謎便所9

この取材を終える頃に右奥に見える子供たちが、遊びを装いながら私のそばに段々と近づいてきた。
その姿が写らぬ様な位置で取材をしていたのだが、突然子どもたちとその母親と思われる女性2人が
私に挨拶をしてきた。
こちらもすぐカメラの電源を切り挨拶する。続けて母親たちは笑顔で私に問いかけた。

「これ建て直すんですか?」

そう、仕事帰りで作業服の私が古いトイレの写真を撮っている姿を見て、何か工事の下見に来たと思ったらしい。

私は「いえ、仕事柄古い建築物の記録が趣味で、通りがかりに見かけて写真を撮っていただけです。」と返した。
母親たちは、なーんだ と残念そうな顔をして立ち去った。
国道沿いの謎便所10
こっちも残念な気持ちになった。趣味者から見ると個性的且つ魅力的な建築物なんだが。
だが唯一救われたのが、母親との会話中子どもたちが「やっと便所に近づけたww」と言わんばかりに
個室のドアを開けたり、あちこち興味深そうに観察していた事。
普段から傍に行っちゃ駄目と言われているのだろう。

大丈夫。君たちが大人になっても見られる様に、この記事はずっと残しておくから。
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