回転の早い部屋1 - フィールドノート Level チラシの裏

回転の早い部屋1

オカ話その2。
これは自分の取引先工務店の社長(A氏)から聞いた話。個人や企業が特定出来ぬ様ぼかしてます。
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都内でもその地名がブランドになるような場所に所在するちょっと古めのマンション。
元は住宅用なのだが交通の便も良いので住人の退去に合わせ事務所向けのリフォームを施せば、
小さな会社の事務所や他府県から東京進出の足がかり物件として直ぐ入居が決まる。

このマンションの出入り業者であるA氏が工事を請け負った000号室も、リフォーム中に下見に来た
関西地方のある会社が東京事務所として借りる事になった。
ところが工事完了し引き渡しの後、ものの数ヶ月で不動産屋からその部屋の退去後クリーニングを
依頼されたとの事。
現地に行くと確かに空き部屋となっており、意気揚々と東京進出に臨む所長さんの顔が思い出され
何とも複雑な気持ちになったが、担当依頼者には何も聞かず作業を終わらせたとの事。

それから半年ほど後、また000号室の退去クリーニング依頼が来たそうだ。
今度は依頼者に入居期間だけ尋ねると「3ヶ月」と一言。
不審に思ったが部屋内には所謂「事故」の形跡もないし、それ以上の詮索もせず作業を
終わらせたそうだ。

そして何ヶ月か経ったある日、また000号室の退去クリーニングの依頼が来たのだ。
A氏も思い切って理由を尋ねたのだが、「ただの退去ですよ」とはぐらかされてしまったと。

ここでめげないA氏は、後日顔見知りの入居者さんに会った時、何気なく000号室の
過去入居者について訊いてみたそうだ。

そこで判明したのは、
リフォーム中に入居を決めた所長さんは本社命令で急な撤退指示があり、その後間もなく
自ら命を絶っている事。
このマンションはその事故現場ではない事。
他にも何か知ってる様だったが、これ以上教えてくれなかったそうだ。

所長さんが仕事を中断させられたのとほぼ同じ期間で入退去を繰り返す部屋。
もしかしたらその無念さだけが部屋に残っているのだろうか?
2013/05現在は空室と聞いた。

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